復興の中長期的課題を議論=全国の被災者ら−兵庫(時事通信)
阪神大震災から15年を前に、兵庫県西宮市の関西学院大で10日、「被災地交流集会」が開催された。岩手・宮城内陸地震や能登半島地震、新潟県中越地震など全国各地の被災者や支援者が研究者らとともに災害復興の中長期的課題を話し合った。年内にもテーマを絞り込んでワークショップを開催し、議論を継続することを申し合わせた。
集会は同大の災害復興制度研究所の主催。2007年の能登半島地震で被災した石川県輪島市の藤本幸雄さん(55)は昨年移り住んだ復興住宅の問題に触れ、「被災者同士が交流する集会所がなくコミュニティーがなくなってしまう。行政は予算がないと言うが何とかしてほしい」と訴えた。
また、05年の福岡県西方沖地震の被災地住民らでつくる「玄界島しまづくり推進協議会」の副会長細江四男美さん(54)は、「復興はできたが、先行きが見えない不安が大きい。振興策を進めるための資金をどのように集めるかが問題となっている」と課題を報告した。
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